REGZA : 新しいUSBハードディスクが見つかりました。: 復旧までの道のり

我が家のテレビは、REGZA(49Z720X)です。 突然、録画機器のUSBハードディスクを認識しなくなり、以下のメッセージを表示するようになりました。。😨

「新しいUSBハードディスクが見つかりました。このハードディスクは初期化されます。通常録画用に登録しますか?」
え!え〜!?、USBハードディスクが壊れた。。どうしよう。。 大事な録画もあるし、、簡単には諦められない。

それから4日間、試行錯誤で復旧作業を試みて、なんとか復旧することができました!😁
実施したことを備忘録として書き置きしたいと思います。
様々な故障ケースがありますので、参考にならない情報も多々あるかと思います。ご承知おきください。


【教訓】障害に備えてUSBハードディスクのUUIDだけは控えておく

REGZAのUSBハードディスクへの録画は、ハードディスク内のファイルシステム作成時に生成されるUUIDと紐づけて不正コピー防止の機能実装をしているようです。
なので、USBハードディスク内の録画データを救えたとしても、UUIDが違うと番組録画を再生することができません。間違ってたらすみません。。
私の場合は、USBハードディスクを認識しなくなり、以下実施しましたが録画データを再生するこができませんでした。
これは、UUIDが録画機器登録済みのハードディスクとの録画データと一致しないためかと思われます。

REGZAでUSBハードディスクを誤認識
②PCにUSBハードディスクを接続し、録画データをPCにコピー保存
(UFS Exploer Sandard Accessというソフトを使用)
③USBハードディスクをレグザに接続し初期化
④初期化したUSBハードディスクをPCに接続し、②で保存した録画データをUSBハードディスクにコピー
⑤レグザにUSBハードディスクを接続し、録画一覧を確認 → 録画一覧は表示されるが、再生ができない。「再生できませんでした。」と表示される。


復旧までの過程

※ここから記載するPC操作は、すべてXubuntu 20.4から操作をしています。
※USBハードディスクは、以降HDDと表記します。

1. 故障?したHDDを保存する

まずはHDDをPCに接続し、復旧前のHDDイメージ状態を保存します。
私は、「gnome-disk-utility」を使って、HDDイメージをファイルとして取得しました。


対象のHDDを選択し、「ディスクイメージを作成」を選択します。

これで、復旧作業によりHDD内のデータを壊しても元の状態に戻せます。

2. 故障?したHDD状態の確認

gnome-disk-utilityでHDDの状態を見るとデバイス:/dev/sddで認識し、ファイルシステムをxfs_external_logとして認識しています。
また、存在するはずの論理パーテーションの/dev/sdd1がありませんでした。
UFS Exploer Sandard Accessというソフトを使ったところ、すべてのファイルを認識し保存することができました。
このため、HDD内のパーテーション情報がおかしい(壊れた)可能性があるため、パーテーション復旧に注力し実施することにしました。
ちなみにblkidコマンドで壊れた状態のHDDのUUIDを参照すること以下のように表示されました。(おかしな状態)

/dev/sdd: LOGUUID="48e53388-e1ad-4c12-8e2d-dbf66ae52c5c" TYPE="xfs_external_log"

3. 故障?したHDDをレグザで初期化

正常なディスク状態を確認するためにHDDをレグザに接続し、初期化します。
初期化後、録画機器登録済みのハードディスク(故障HDD)の登録を削除してはいけません!

4. 初期化HDDの状態確認

はじめにレグザで初期化したHDDの正常な状態をfdiskコマンドで確認します。

# fdisk -l /dev/sdd
ディスク /dev/sdd: 596.18 GiB, 640135028736 バイト, 1250263728 セクタ
Disk model: HDPC-U          
単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト)
セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト
I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト
ディスクラベルのタイプ: gpt
ディスク識別子: 95F69466-D1D2-475D-9365-715D1C709AAC

デバイス   開始位置   最後から     セクタ サイズ タイプ
/dev/sdd1      2048 1250263694 1250261647 596.2G Microsoft 基本データ

また、testdiskでパーテションタイプを見ると「P MS Data : XFS 4」であることがわかりました。

5. 復旧前のHDDイメージをHDDにリストア

HDD初期化後の情報は取れたので、HDDの復旧に移りたいと思います。
gnome-disk-utilityでディスクを選択し、「ディスクイメージをリストア」を実施します。

6.パーテーション復旧

パーテーション復旧にtestdiskというソフトを使用しました。
Ubuntuであれば、「apt install testdisk」で簡単にインストールすることができます。
復旧操作のスクリーンショット等を取り忘れたので、文書にて記載します。
①testdiskを起動。
②ログは「Create」を選択。
③ディスクは「/dev/sdd」を選択。
 (※デバイス名は、環境によって異なります。)
④パーテションテーブルタイプは「EFI GPT」を選択。
 (たぶん項目4のfdisk結果の「ディスクラベルのタイプ: gpt」に該当)
⑤「Analyze」を選択。
⑥その後、復旧するパーテーションの情報を項目4の以下に設定(選択?)し、書き込みを実施
  ・パーテーションタイプ:「P MS Data : XFS 4」
  ・デバイス 開始位置 最後から セクタタイズ
   /dev/sdd1 2048 1250263694 1250261647

7.Xubuntu再起動→HDD状態確認

OS再起動後にgnome-disk-utilityでディスク状態を確認するとXFSファイルシステムを正常に認識しています。
レグザに接続を戻し、録画一覧が再生できることを確認します。